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「桶谷式母乳育児の助産師さん」

2023年6月24日

この記事は、私が乳腺炎になった時、助けてくれた助産師さんのお話です。

子どもを出産して、子育てする私に色々なことを教えてくれました。

この記事では、桶谷式母乳育児をやってきた私の体験を知ることができます

そんな助産師さんも、早くに亡くなってしまいました。

私と助産師さんの出会い

初めての長男出産

私は夫と結婚して、長男を授かりました。

妊娠

長男は第一子でしたが、切迫早産のおそれもあり、後半は安静にしていました

運動不足だったので、初めてのお産はとても苦しみました。

食事に対しても、

その頃の私は全く大事に考えてもおらず、栄養のことも全く何も考えていませんでした

妊娠中は、発育が悪いのでもっと栄養を取って下さいとも、お医者様に言われていました。

貧血もあり、鉄剤も処方してもらって飲んでいました。

薬

まだまだ未熟な私は、命の重みを感じることもなく、

まるで自分一人でいるかのように、好き勝手に生活していました。

とても苦しい出産を経験して、長男は生まれました。

私たち夫婦にとっても初めての子、それぞれの両親にとっても初めての孫になります。

赤ちゃんが生まれると、当然しばらくは母乳で育てます。

その初めての母乳育児でも、私は苦しみました

トラブルだらけの母乳育児でもがき苦しむ

普通、初めて赤ちゃんが生まれると、

ほとんどの人が「可愛い」と赤ちゃんの顔に癒されることでしょう。

たとえどんなに苦しくても、この子がいてくれるなら、頑張れる。。。と。

当時の私は、全くそのように思う余裕がありませんでした。

何もなくすやすや寝ている時は、可愛いと思ったかもしれません。

ですが、私の長男はいつも泣いてばかりで、機嫌が悪かったのです

いつも泣いてばかりなので、いつもオムツか?おっぱいか?で休むときがありませんでした。

泣く赤ちゃん

実家に帰っていても、何をしても泣いてばかりで、私の両親さえも途方に暮れていました。

私もどうしていいかわからない時は、

とりあえずおっぱいを上げればいいと、一日中授乳してばかりいました。

出産してから2年ほどは、まともに眠れていませんでした。

だからいつも疲れ果てていました。

そんな矢先、私は乳腺炎にかかってしまいました。

体温計

乳腺炎は、おっぱいが赤く腫れあがり、激痛が走ります。

酷い時は発熱し、腕も上がらなくなります。

放っておくと切開手術が必要なこともあります

病院に行ってみてもらうと、

医者
医者

腫れているのは細菌感染しているので、抗生剤を出します。

ですので赤ちゃんにはおっぱいは上げないでください

ですが病院の言うとうりにしても熱は下がらず、

左のおっぱいはメロンのように腫れあがり、脈打って腕も上がらなくなりました。

子育てどころではありませんでした。

泣く赤ちゃん

赤ちゃんもますます泣いてばかりで、もう途方に暮れてしまいました。

そんな矢先、私と同時期に出産した会社の先輩が、電話をくれて助産師さんを紹介してくれました。

会社の先輩
会社の先輩

乳腺炎だったら、治療してくれる助産師さんがいるから、

行ってみて。

そして私はこの助産師さんYさんと、初めて会う事になるのです。

助産師さんに乳腺炎を治療してもらう

助産師Yさんは、母乳育児専門の助産師さんです。(桶谷式母乳育児相談室)

看護師と助産師の資格を持っている人が、

更に勉強して桶谷式母乳育児の手技治療ができるようになります。

母乳育児の色々なトラブルの相談に乗ってくれます。

絶対に母乳育てたい方は、このような助産師さんを探されるといいでしょう

赤ちゃん

私が初めて診てもらった時、まず言われたことは、

  • 病院の言うとうりにしなくてもよい。→薬は飲まなくても良い
  • 赤ちゃんにおっぱいは飲ませてよい。→悪いものは赤ちゃんに吸ってもらって出した方が良い。
  • 原因は甘いものと油の摂りすぎ。→乳腺炎になった前日はてんぷらとチョコレートを食べていた。
  • 痛い時はジャガイモをすりおろして、直接おっぱいに貼る。→痛みや熱をとってくれました。
  • 今後は食事に気をつける(甘い物、油は極力避ける)

という事でした。

栄養

そしてパンパンに腫れた私のおっぱいを、優しくマッサージし悪いお乳を沢山、出してくれました。

乳頭はバターのような塊が栓となり、お乳が出なくなっていました。

それを1つ1つ栓があくように、絞り出してくれました。

1時間ほどの治療で嘘のように良くなりました

当時は3500円での治療でした。

このことで私は、この助産師さんYさんに助けてもらたのです。

それ以降、自分なりに食事を改めて授乳中は、おっぱいを詰まらせないような食事をしました。

また、定期的に通って治療を受け、おっぱいの質を良くする努力をしました。

長男も大分落ち着いてきて、おっぱいをごくごく飲んでくれるようになりました。

料理

赤ちゃんにとって美味しいおっぱいとは、さらさらとしたコメのとぎ汁のようなお乳だそうです。

この美味しいおっぱいは、お母さんが良い食事をすることで作られます

お母さんが甘い物を摂ると、おっぱいは赤ちゃんにとって、苦くまずくなるそうです。

だから、赤ちゃんの機嫌が悪くなる、という事でした。

お母さんの血液が、乳房で白いお乳に変わるという事です。

ですのでお母さんの血液を良くするには、食事を良くすることが大事だという事です。

助産師さんに教えてもらったこと

桶谷式母乳育児とは?

桶谷式母乳育児は、今も賛否両論あるかと思います。

桶谷式母乳育児は、断乳するまでの約1年半から2年の間、子供に3時間ごとの母乳を与える育児です。

なぜ3時間ごとかと言うと、水も流れなければ滞り腐る、という事を母乳に例えると

分かるかと思います。

つまり3時間ごとに授乳することで、いつも赤ちゃんに新しいおっぱいをあげることができます

また、赤ちゃんにまめに授乳することで、脳に刺激を与えているとも言われています。

母乳には赤ちゃんを守る重要な免疫も含まれているので、

母乳は赤ちゃんにとって完全栄養食品と言われています。

ミルク代も消毒代もかからず、自然から与えられた贈り物と言えるでしょう。

新芽

他の人工栄養のミルクで育てるのと比べると、短所もあります

  • 母乳を3時間ごとに与えるため、断乳するまで赤ちゃんと離れることができない。              (働くお母さんが母乳育児をやるには、3時間ごとに母乳を絞って預かる人に飲ませてもらうことをやっているようです)
  • 3時間ごとの授乳なので、お母さんは睡眠不足
  • 夜間授乳があるので、これが赤ちゃんの虫歯の原因だと、歯医者さんに言われていた。
  • 断乳は子どもが1歳半過ぎの春か秋に一気に行うので、ストレスがあるかもしれません。  母子ともに体調が良い日を断乳日に定め、今までのおっぱいに大きなお化けを書いて、赤ちゃんを驚かせ決別させる独特のやり方です。そのあとおっぱいがたまるので、マッサージに行く必要があります。
  • 多分この方法をやっている人は少ないと思うので、他からの理解が得られにくいかもしれません。
母と子供2人

ですが、根本は体は食事からできているので、食事は大事だという考えに疑いの余地はありません

桶谷式母乳育児で指導してもらった食事の内容(授乳期間)

  • 添加物、砂糖、油は極力避ける
  • たんぱく質は、肉よりも、魚や大豆製品で摂る
  • お米をしっかり3食食べ、無駄なお菓子は食べないようにする。
  • 野菜や海藻もたっぷりとる
  • 特に根菜類(ゴボウ・人参・レンコン・大根など)は母乳の出を良くするので、しっかり食べる。
  • 自然のうまみを使って濃い味にしない。(昆布やかつおなど)
  • 母乳を主体に考えているので、離乳食の進め方はゆっくりでよい。
ごはんみそ汁

また、乳児湿疹やアトピーになった場合は、油や肉は控えるように言われています。

なぜなら、赤ちゃんは運動量が少ないので、早くから与えると油や肉を体が処理できません。

その体で処理できない分が、皮膚に現れてくるからです。

だから、肉や油は赤ちゃんが成長して、運動量が多くなってから与えた方が無難と言われていました。

赤ちゃんを第一に思えば、最善の方法かもしれませんが、母親にとっては正直きついかもしれません。

夜も眠られないし、食事もいい母乳を出すために、制限をしなければならないからです。

ですので、ミルクで育てるか、母乳で育てるかはお母さんが決めればいいと思います

私は苦しい乳腺炎を治してもらったので、子供二人を母乳育児で育てました。

母子

振り返ると、苦しかったなあというのが本音です

食事制限もあるし、いつも眠い状態だったので。。。。

長男1歳半の検診で引っ掛かる

そして、私の長男は1歳半で、目線が合わない、発語が遅い、と指摘を受けました。

しばらく様子を見ましょうとのことでした。

ですが2歳検診の時、まだ発語がなく、自治体の療育センターに通う事になりました。

その療育を受けてから、正式に「自閉的傾向」と診断されました。

兄弟

それまでの間も、ずっと定期的に助産師さんのマッサージは受けていました。

次男が生まれてからもしばらくお世話になっていました。

そこで、長男がいわゆる発達障害と診断されたことを報告すると、

助産師Yさん
助産師Yさん

同じ県内にいい保育園があるから、行ってみて

と紹介を受け、その保育園に行くことになりました。

その保育園は無認可の保育園ですが、

障碍児教育にとても力を入れていて、とても評判のいい保育園でした。

その助産師さんからも保育園からも、強く食事の大切さを教えられました。

親も、子供にとって良い環境とは何か?を勉強させられました。

遠方から訃報の連絡がきた

そして長男が中学生になるぐらいまで、この助産師Yさんとは連絡を取り合っていました。

私はこの間、離婚・復縁・再婚をしましたので、元夫のいるところへ引っ越しました。

離れていても、この助産師Yさんとは年に1度ほど連絡を取っていました。

そして新しい所に引っ越して3年ほどが経った11月、私の友達から電話で連絡がありました。

助産師Yさんが亡くなった、と泣きながら連絡がありました

ショック

まだまだこれから活躍されるだろう、54歳でした。

本当にお世話になった人、親しい人が亡くなるのはとても悲しいです。

何とかならなかったのか?と思ってしまいます

今の私が思う事

後から聞いた友達の話では、数年前から消化器の癌を患っていたそうです。

このことは誰も知りませんでした。

助産師Yさんは私が育児をするにあたり、食事の大切さを教えてくれました。

ですがその中に、たんぱく質は重要という、記憶がなかったように思います。

どちらかというと玄米正食に近い物を勧めていました。

完全な玄米正食ではないですが、

主食は分つき米、野菜や海藻、肉よりも魚を、油を少なく、といった感じです。

焼肉、カレー、ケーキは厳禁といつも言っていました。

ですので、あまりたんぱく質を摂っていなかったのでは?と考えます。

いつも食事の話や料理の話をしても、野菜やお米の話ばかりでした。

だから、勝手に思うのですが、たんぱく質不足が蓄積されたのではと思います

肉

当時の私もこの助産師さんYさんに助けられたので、

助産師Yさんのことを信じて食事を実践してきました。

断乳してからは、お菓子も再開し、好き放題にしました。

肉や魚をまったく食べないことはないですが、

主食と野菜があればそれで食事になると思っていました

だから私の食事も、長年たんぱく質不足だったと思います

全く、たんぱく質の重要性などは、考えてもみませんでした。

友達によると、発見されたのは自宅だったそうです。

自宅の台所には、作ったお米のおかゆが残っていたそうです。

このおこめのおかゆを食べて療養していたそうです。

この助産師Yさんは1人暮らしでした。

家族は、お兄さんがいたそうです。

そしてお兄さん夫婦は、この助産師Yさんが亡くなって、

どこをどう片付けていいかわからない。と途方に暮れていました。

癌になっても、たんぱく質をしっかりとっていれば、少しは違ったのでは?と考えてしまいます。

今日の私の日常

今日も久しぶりに天気が良かったので、歩いて買い物に行きました。

仏壇のお花が枯れてきたからです。

久しぶりの買い物も、とてもいいものです。

このところブログの記事ばっかり書いていたので、良い気分転換になりました

ですが買い物に行くと、やはり時間的な余裕がなくなってきています。

10月31日まで、やり遂げたら、しばらくゆっくりしたいと思います。

今回も最後までお読みくださりありがとうございました。