ずぼらな家庭菜園初心者のおすすめ野菜10選
私は未経験ながらも、無農薬無肥料での家庭菜園に挑戦しました。
結果は成功2割、失敗8割と言えます。
そのような経験を振り返っても、作ってよかったと思える野菜がありました。
この記事では、ずぼらで失敗した私でも、作ってよかった野菜をご紹介します。
ずぼらな家庭菜園初心者のおすすめ野菜10選

私は、2020年から家庭菜園を始め、途中から極力自然農に近い作り方を目指してきました。
その理由を知りたい方は、前記事をお読み下さい。↓↓↓
自然農は極力土を耕さず、無農薬・無肥料で育てるという事です。
ただし、米ぬかを畑にまいたり、雑草を刈り取り土の上にのせておくことはしました。
以下に、おすすめ野菜のベスト10とその理由を記します。
上を1位とし、下を10位の順で書きます。
今更ですが、撮った写真が不足しており、申し訳ありません。
やはりこういうのは、タイムリーにブログにあげた方がいいですね。。。
スイカ(5月に苗を植え8月に収穫)

スイカは小玉でも、スーパーで買うと1玉1,000円以上はします。
試しにスイカの苗を2株買って、ネギを植えている畝に植えてみました。
そしたらどんどん成長し花が咲き、小さなスイカの実がなりました。(スイカは3個収穫できました。)
虫が来ない畑では人工授粉が必要なようです。
私の畑には沢山の虫がいましたので、人工授粉は必要なかったようです。
そこから徐々に大きくなる実を見て、愛おしく思うようになりました。
手ごろな大きさになって、切って食べてみると、非常においしくて感動でした。
スイカは作ってみると、そんなに手間はかからないと思いました。

ポイントは以下の通りです。
- スイカの苗を植える1か月以上前に、ネギの苗を植えておく。(スーパーで買った太ネギの根っこでもいいです。)
- 苗は必ず2株以上買って、ネギの苗と一緒に植える。(この時刈った雑草を周りに敷き、米ぬかを撒くことで甘くできる。)※2株以上の意味は着果を促すためです。
- つるが伸びる前に、周りの雑草を刈り敷いておく。
- 生長を促すために一番にできた小さな実は摘み、二番果、三番果を育て収穫する。後はほったらかしで大丈夫でした。
- 一度作った畝では4年ほどは作らないほうが良い。(連作障害を避けるため)
- 後作は、相性の良い野菜(キャベツ・こかぶ・ブロッコリーなど)を植える。

メロン(5月に苗を植え、8月に収穫)

メロンもスイカと同じで、買えば高い高級果物です。
スイカとほとんど同じ作り方になります。
メロンも花が咲き、小さな実ができてから、大きくなるまでとても楽しみになりました。
メロンはスイカほど大きくならず、見た目の皮もきれいとは言えない結果でした。

もしこれを店で売るなら、売れないだろうなあというできでした。
ですが、どんなに見た目が悪くても、切って食べたらとても美味しくて感動でした。
小さいながらでもちゃんとメロンの味がして、とても愛おしくなりました。
そのような感動を味わったので、ぜひ楽しみに作ってもらえればと思います。

ポイントはスイカと同様になりますが、スイカと違うところを下記に記します。
- 植え付け前にネギの苗を植えておき、ネギの苗と一緒に植えて、草マルチと米ぬかを撒くのは同じです。
- スイカと違ってメロンの実は、親づるにつかず孫づるに着くので、親づるの花が咲く前に本葉5・6枚を残して摘む。
- 親づるを摘むことで小づるの成長を促し、根が張り株を強くするために、子づるは放任する。
- メロンの実ができたら、藁を敷いてあげる。
↓メロンのつるの摘み方の図です。

↓↓メロンの花です。

イチゴ(10月に苗を植えつけ、5月に収穫)

イチゴは見た目も良く、買うと高く憧れの野菜とも言えます。
ただ多くはかなりの農薬が使われているとも言われています。
ですので、見た目が悪くても、収穫量が少なくても無農薬のイチゴには価値があると考えました。
しかも、イチゴは多年草で、一度植えて収穫した後も、次々にランナーを伸ばして株が増えていきます。

上手に育てていくと、無農薬の大量のイチゴが収穫できる可能性があります。
私の体験上、十分な収穫量ではありませんでしたが、
無農薬のイチゴが食べられるので作ってよかったと思いました。

ポイントは以下の通りです。
- 小さく若い苗を選び、クラウンと呼ばれる株元の茎は地上に出して、浅く植え付ける。
- ニンニクやネギと同じ畝に植えると、良く育つ。
- 受粉率をよくするため、イチゴの株は2株以上4株位を買って植える。 ただし株間は30cm離す。
- 毎年育てる場合は花芽が多くなるので、摘んで実が小さくならないようにする。
- 10月までは株の周り15cmは空けておく。霜が降りたら株元にもみ殻などを敷く。
- 1月2月に咲いた花は受粉しないので取り除く。 蕾ができたら、株の周りに草を敷き、米ぬかを撒く。
- 虫がいる家庭菜園では不要だが、開花しても実がならなかったり、いびつな形の時は受粉が不十分。その時は筆を使って人工授粉をする。
- 翌年の苗はランナーから伸びた長男・次男・三男・四男の株ができる。三男四男の株元を堀あげ、ポットに植え直す。
↓イチゴのランナーから伸びた株の図です。

↓↓イチゴの花と小さな実です。

ネギ

ネギには太ネギと葉ネギがあります。
どちらも料理には欠かせないものですね。
特にみそ汁にネギがあるのとないのとでは、ずいぶん気分も違います。
今までは買って使っていましたが、いつも余らせて冷凍していました。
畑に少しでも植えておくと、買い物に行かずに、必要な分だけ新しい物を使うことができます。
葉ネギは根元から抜かずに葉を切っていくと、次々に葉が生えてきます。
ですので、畑にネギがあると大助かりになります。

また、ネギは土を活性化して、根にある共生菌が抗生物質を出し病虫害を減らしてくれます。
ネギが畑にあることで、ジャガイモや夏野菜が育てやすくなるという効果もあります。
ただしキャベツ、玉レタス、白菜、エンドウとは相性が悪いです。
しかし、是非ネギは畑に取り入れたい野菜です。

以下にポイントを記します。
- 葉ネギを種から育てるには、かなり手間と時間がかかります。私は種から育ててみましたが、店に売られる太さになるまで1年はかかります。種から芽が出ると繊細な苗なので、まだ食べられません。よって苗から育てるのが楽です。(春から秋いつでも種まきはできます。)
- 葉ネギを種から育てる時はセルポットに、肥料の入っていない種まき専用の土を使います。 種を植えたら鎮圧し十分な水をあげます。そして3日間セルポットを新聞紙でくるんでおき、3日後に外します。ネギは発芽時は光を嫌うためです。光を遮ることで発芽率が良くなります。
- 太ネギの白い部分は土に埋めることで作られます。よって太ネギの白い部分を作るにはきちんと土寄せをして土に埋める必要があります。ずぼらな私はこれはやりませんでした。
- 太ネギとしては、スーパーで買った太ネギの根を捨てないで畑に植えていました。あっという間に生えてくるのでほったらかしでも簡単です。
ニラ

私がどうしてニラを作ったかと言うと、
トマトを育てるのにニラを一緒に植えると、トマトが病気にかかりにくくなるからです。
トマトの苗は、毎年隣の外国人の旦那さんが分けてくれます。
だから、私はニラを種から育ててみました。
直接畑にまいても大丈夫でした。
ただ発芽してから一年は、とても繊細な苗で、お店で売ってあるような太さにはなりません。
2年後に普通の大きさになって、花が咲いて種がつきます。
↓↓今の畑にある、ニラの種です。

その種を収穫しまた種をまくこともできますが、ニラは少しでも植えておくとどんどん増えていき量は十分なのでほったらかしにしています。
ニラと言えば、鍋に入れたり、餃子の種にしたり、卵とじなんかに使いますね。
以下にポイントを記します。
- ニラの種はセルポットに撒いても、畑に直播でもどちらでもよい。
- 3~4月か9月~10月に種をまく。1センチの深さに1センチごとに種をまく。
- 発芽するまでは水やりを忘れない。
- トマトの苗と植える時は、掘り上げて使う。
しそ

しそはあるだけで、料理の格をあげてくれます。
しそがあるだけで幸せな気分になります。
私はいつも以下のような料理に使っています。
冷やしそうめんの薬味、刺身のつま、おろしハンバーグの薬味、エビしそ春巻き、
レンコンボールに混ぜ込むなど。。。

しそはいつも、スーパーで10枚100円程で売っています。
畑でしそを作ったら、夏だけしか収穫することができません。
しかし畑にあるだけで、いつでも好きな時に必要な量だけ収穫できるというメリットがあります。
またいつも摘みたてなので、新鮮です。
また先っぽから摘んでいくと、どんどん脇から芽が出て増えていくので、
シーズン中は買わなくてよくなります。
以下にポイントを書きますね。
- しその種はまく前に一晩水につけておくと、発芽しやすい。
- 畑でもプランターでもどちらにまいても良い。一カ所5粒ほどまく。 しその種は好光性種子なので光の当たるところに置き、土は薄くかぶせ優しく水やりをする。
- 芽が出てきたら間引きをする。最終的に株と株の間は30cm位離す。
バジル

バジルは日本ではなかなか馴染みがないですが、
イタリア料理のピザやパスタでは、よく使われますね。
私は、トマトを育てる時に初めて、バジルを植えてみました。
トマトとバジルはライバル同士で、時間差で植えるとお互い育ちやすくなるからです。
それまで食べたことがなく、香りも知りませんでした。
バジルもしそと同様、先っぽの方から摘んでいくと、
どんどん脇から芽が出てきて沢山収穫することができます。

パスタを作った時に添えると、とても香りがよく幸せな気分になります。
また、よく市販のパスタソースで「ジェノベーゼ」が売ってありますが、
これを試しに手作りしてみました。
バジルが大量に収穫できたからです。
手間はかかりましたが、数段市販の物よりもおいしかったです。
大まかにいうと、(バジルの葉、松の実、オリーブオイル、塩)をミキサーにかければ、
できあがります。
葉っぱは、あらかじめ包丁で刻んでおくと、ミキサーが回りやすくなります。
この美味しさを知ってから、毎年バジルの苗を買うようになりました。

以下にポイントを書きますね。
- トマトと植え合わせをする時は、先にトマトとニラを植えておく。
- トマトとニラを植えて一週間ほどたって苗が馴染んだ後に、バジルの苗をトマトから25~40cm離して植える。
- 葉を摘むときは先っぽの方から摘むと、葉がどんどん増える。
植え合わせについては、以下の前記事をクリックしてご覧ください。↓↓↓
イタリアンパセリ

イタリアンパセリもトマトと相性がいいので、同じ畝に植えてもいいです。
私は一番最初、白菜に挑戦するために、白菜のそばにイタリアンパセリを植えました。
イタリアンパセリは白菜に来る虫をよける効果があるからです。
ですが、白菜は大量の肥料が必要なため、肥料をやらなかったら結球せず失敗に終わりました。
その代わり、そばに植えていたイタリアンパセリがどんどん成長して、
畝を占領するようになりました。

イタリアンパセリが好きなアゲハの幼虫がやってきて、葉っぱを食べるようになりました。
そして畑にいつしか、きれいなアゲハ蝶の姿を見せてくれるようになりました。
虫が嫌いな人は植えないほうがいいかもしれません。

イタリアンパセリは、西洋料理にいつでも使うことができて重宝しました。
サラダに使ったり、スープにのせたり、肉や魚を塩する時に一緒に挟めておくと臭み消しになります。
畑にあると、いつでも好きな時に好きなだけ新鮮なものを使うことができるので、助かりました。

以下にポイントを書きます。
- 種はどこでも適当にまけば、発芽し育ちます。
- イタリアンパセリは光が好きなので、日当たりの良い場所に植えましょう。
- 種まく前に、土を水で湿らせておくのがポイントです。
- 花が咲いて種ができるまで、ずっと畑にあるので、食べきれないほどの収穫でした
モロヘイヤ

私がなぜモロヘイヤを選んだかと言うと、
夏場に青菜をとろうと思っても、青菜がすぐ傷みやすいからです。
夏野菜で青菜の代わりになるものは、、、と考えていたらモロヘイヤを思いつきました。
モロヘイヤは種をまけばすぐに芽を出し、どんどん大きくなります。
上から摘んでいくと、次から次へ葉っぱができるので、助かりました。
栄養的にも、βーカロテンはほうれん草の2倍以上と言われています。
ゆでるとぬるぬるとしていて、冷たく冷やすとのど越しが良く、お勧めです。

以下にポイントを書きます。
- 種をまいてからすぐに芽が出て、成長する。
- ただし種は毒なので絶対に食べてはいけません。よってペットや小さな子供がいる家では作らないほうが無難でしょう。
ツルムラサキ

モロヘイヤと同様、夏に青菜が傷みやすいことから作ることにしました。
つるむらさきは、種から作らず苗を2つ買って植えました。
これも葉っぱを摘んでいくと、次から次へ葉っぱが生えてくるので、かなり長く収穫できます。
夏場の青物補給として、とてもお勧めです。
↓↓ツルムラサキとモロヘイヤを一緒にゆでています。

ただし人によっては、美味しくないと思う方もいるかもしれません。
料理としては、さっとゆがいて、小さく刻んで冷やして食べるとのぬるぬるして食べやすいです。
私はいつも、オクラ・モロヘイヤ・納豆・山芋などのぬるぬるとしたものと合わせて、
ポン酢であえて食べるのが好きです。
以下にポイントを書きます。
- 苗を買って植えれば、どこでもほったらかしで育ちます。
- 葉っぱを摘んでも次々に葉っぱができるので、ずっと収穫できます
↓↓左がツルムラサキ、左がモロヘイヤの葉です。

成功2割・失敗8割の理由
私は前記事に書いたように、2020年の夏から現在に至るまで、家庭菜園に挑戦してきました。
自然農を目指したからか、成功か失敗かと聞かれると、失敗8割・成功2割だったと言えるでしょう。
理由は以下に書きますね。
- 肥料を使わなかったので、野菜に栄養がいかず、なかなか大きくならなかった。
- 途中忙しくて、畑に出られない日が多く続き、ほったらかしが多かった。
- 最初は欲張って色々な野菜を植えようとしたため、野菜と野菜の株間を適切にとることができず成長を妨げてしまった。
- また、青菜など間引きが必要なものを、適切に間引かなかったので、成長が妨げられた。
- 野菜の作り方に関して、まだまだ勉強不足で知識不足だった。
- 野菜の多くは毎年同じ場所で育てると育ちにくくなるという連作障害を知らなかった。 よって同じ場所で育てて、全く育たなかったものもありました。
参考までに、以下に私が挑戦した野菜を記します。
野菜の、青マーカーは失敗したものになります。
野菜の、赤マーカーはベスト10です。
野菜の、黄色マーカーは大量に収穫できたものになります。
マーカーのないものは、何とか収穫できたものの、収穫量はごく少量という感じです。
秋植え野野菜
セロリ、ニラ、青梗菜、白菜、パセリ、ルッコラ、スナップエンドウ、大根、春菊、人参、ニンニク、玉ねぎ、ジャガイモ、キャベツ、リーフレタス、サラダゴボウ、イタリアンパセリ、ネギ、ラディシュ、カリフラワー、ホウレンソウ、イチゴ、ソラマメ、ブロッコリー
春植え野菜
トマト、バジル、ラッカセイ、キュウリ、オクラ、ナス、スイカ、メロン、サツマイモ、ゴーヤ、トウモロコシ、しそ、モロヘイヤ、ツルムラサキ、ピーマン、赤唐辛子、パプリカ、シシトウ、オレガノ
まとめ
まとめとして、おすすめ野菜を表にまとめました。
順位 | 品目 | おすすめの理由 | 備考 |
1位 | スイカ | 実のなる楽しみ。買うと高い。美味しい。 | 植える時は2株以上 |
2位 | メロン | 実のなる楽しみ。買うと高い。美味しい。 | 植える時は2株以上 |
3位 | イチゴ | 無農薬で食べられる。一度植えると毎年増える。 | |
4位 | ネギ | 買い物不要になる。切っても生える。相性の良い野菜が多い。 | 畑の土の活性化 |
5位 | ニラ | 買い物不要になる。次々増える。相性の良い野菜が多い。 | 畑の土の活性化 |
6位 | しそ | 買い物不要になる。先っぽから摘めばどんどん増える。夏のみの収穫。 | 料理の格がアップする |
7位 | バジル | 買い物不要になる。先っぽから摘めばどんどん増える。夏のみの収穫。 | 手作りジェノベーゼは絶品 |
8位 | イタリアンパセリ | 洋食料理に添えるだけで気分が上がる。スープ・サラダ・肉や魚の臭み消し。 | アゲハの幼虫が好き。虫嫌いの人は要注意 |
9位 | モロヘイヤ | 夏の青物補給の助っ人。栄養満点。先っぽから摘めばどんどん増える。夏と秋まで収穫。 | 種は毒になるので口に入れないこと |
10位 | つるむらさき | 夏の青物補給の助っ人。栄養満点。先っぽから摘めばどんどん増える。夏と秋まで収穫。 | オクラや山芋などの粘りのあるものと合わせて使いやすい |
※また、今後食糧危機が来るかもしれないとも考えています。

その際は腹持ちのいい、芋系を畑に植えておくといいかもしれないと考えました。
今後も、サツマイモや、ジャガイモも、もっと上手に育てられるようにしていきたいと思いました。

サツマイモやジャガイモも、肥料はいらず痩せた土地でも育ちます。
実際に植えてみて、どうなるかを体験するのもいいかもしれません。
色々なものを種や苗から育ててみると、色々な発見があり楽しいですよ。
ぜひ作る場所がある方は、色々作ってみて下さいね。
↓↓ジャガイモはこんな風に育つんだ、という事を、この年で知りました。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。